ご挨拶
渋谷区障害者団体連合会
会長 本 田 道 子
渋谷区障害者団体連合会、通称「渋障連」の顔、看板でもありました薬丸義朗氏の急逝をうけて、第36回定期総会より後塵を拝することとなりました。
数々の実績を残されている先師とは全くもって比べられる筈もなく、恥じ入るばかりの何の実績もない私です。
子どもの頃から将来は「福祉の道」に進もうと思い定め、ただひたすらにこの道を脇目もふらず、歩んできた、というだけ。いや、脇目を振る余裕のない人生だった、といった方が正解です。
もちろん自ら選んだわけではなく、結果として「障がい者」ということになった家族がいました。私は障害者の家族としての人生を歩むことになった福祉労働者、でもありました。
退職後は、今までお世話になっている地域へ、微力ながらも御恩返しをしたい、と思っておりました。私の持っているささやかな体験や仕事を通じての経験、知識が役立つことがあれば嬉しいと思っております。
渋障連は、もちろん渋谷区内すべての障がい者を代表するものではありませんが、様々な団体が所属しています。
障がい者福祉を取りまく社会情勢や制度も大きく変換しようとしています。限りある財源の中、社会保障費はこれまで以上に厳しく査定されていくことになります。
けれど、私たちは望んで「障がい児・者」になったわけではありません。将来「障がい」を抱えることになったとしても、地域でこの渋谷で「生き生きと笑顔で暮らして行ける」ということを実践しながら「福祉の増進」を進めていきたい、と願っています。
そのためにも当団体「渋障連」が存在してよかった、と喜んでいただく団体でありたい、と願っています。
これからもご指導、ご助言をいただきたく、新しい「渋障連」をどうぞよろしくお願いいたします。